科学論・科学史102(原子の実在)
第3章である「原子の実在と放射線の発見」に入ってきました.
これまで触れてきたミクロの視点の根源は原子にある.
科学が発展していない時代, 多くの人は地動説ではなく天動説を信じていた. それは動いているように見えるのは太陽だから. 科学的観測結果をもって, 天動説から地動説に移り変わっていった.
原子の実在はコペルニクス的転回ほど衝撃的なことだった.
原子の概念は古代ギリシャから考えられていた. デモクリトスが原子論を開始し始めた.
ルネサンスの古代ギリシャ復興的な考えは地動説には触れたが, 原子論にはあまり興味を持たなかった. だが, 錬金術が原子論への関心を集めるきっかけになった.
錬金術が次第に化学に変化していった.
ラヴォアジエが化学の基礎を作り, ドルトンが原子論を提唱し, ボルツマンが統計力学を開始した.
1827年植物学者ブラウンは花粉がフラフラと動くブラウン運動を発見した. 後年これは原子論によって説明できることがわかった.
ボルツマンは自殺してしまったが, アインシュタインが理論を作り, ペランが実験で原子の実在を検証した.
若い世代が新しい考えである原子論を受け入れたと書いていましたが, 本当にそうでしょうか. 若い世代にも受け入れなかった人は居たはずだと思います. 逆に年寄りでも受け入れた人は居るはずです.