ThinkPad P16s Gen 2 AMDのSSDの換装が非常に簡単でした
楽天リーベイツのLenovoの還元日に備えた新しいラップトップPCを買うための検討メモ - ncaq でThinkPad P16s Gen 2 AMDを購入しました。
ここにも事前に書いた通り、フラッグシップクラスの性能を出せる1TBのSSDが1万円ぐらいで買えるのに、 ThinkPadのカスタムのアップグレードで512GBにすると何故か+36000円とか平気でして、あまりにもコスパが悪すぎるので、 SSDは自分で購入して換装する予定でした。
それで先程換装してきました。
あまりにも簡単すぎて書くことも少ないのですが、一応簡単であったことをメモしておきます。
換装先のディスク
元々搭載されていたディスクはSN740です。
換装先には、 Western Digital WD_BLACK SN770の1TBを使用します。
DRAMキャッシュがない製品なので一見安物に見えて価格も安物なんですが、肝心の性能はSN850XなどのWD自身のハイエンドと比較しても、読み取り速度はあまり遜色が無く、書き込み速度もキャッシュが効いている瞬間はさほど見劣りしません。
動画編集とかで大量のデータを書き込むとかなら書き込みキャッシュ切れは気になるかもしれませんが、私は外でちょっとプログラミングする程度の使い方なので問題ないと判断しました。
ちなみにNANDチップにはキオクシアのものを使ってるそうですね。最近のWestern DigitalのSSDは大抵そうですけど。頑張ってほしい。
SK hynix Gold P31は異様に省電力らしいので、ラップトップPCに搭載するならそっちかもと悩みましたが、せっかくマザーボードがPCIe 4.0に対応しているので、 PCIe 3.0のSSDを搭載するのは気分的に嫌かなと思いました。
またSN850XもSN770が安すぎるせいかだいぶ値段が下がっており、最初は2万円を超えていた価格も1万円ちょっととなり、 AmazonでもSN770とSN850Xの価格差が3000円程度となっていました。全体を調べた最安値でもせいぜい2000円ぐらいの差でした。なので値段的にはSN850Xを買っても良かったのですが、ラップトップPCの内蔵という都合上熱管理が大丈夫か不安だったので、あえてSN770ぐらいの抑えめなものにしておきました。消費電力も常識的に考えてSN770の方が低いと思います。公証スペック通りに動くかは分かりませんが。
デスクトップPCならこの価格差ならSN850Xを買ってます。というか今のデスクトップPCのゲーム用WindowsはSN850Xにインストールしてます。
まあSN770もそれなりに発熱します。今回調べ直したらSN850XをThinkPad P14sで利用している人も居るらしく、別に熱が出てもサーマルスロットリングでパフォーマンスがちょっと落ちるだけで、元々の性能が高いので問題は無さそうに思えました。なのでSN850Xにしておけば良かったかなとちょっと後悔しています。
具体的な購入先としては最近SSDでは悪名高いAmazonを使いました。
ちょうどポイントバックキャンペーン中で、 1万円を切っててそんなに高くなかったので。
ダッシュボードを見る感じ偽物は掴まされてないと思います。そのへんの表示まで弄くられると流石にもう分からないですが。パッケージの様子を見る限りは中古でも無いとは思います。 SMARTの値を信用して良いのかとかも謎ですが。
事前準備
念のためWindowsの回復ドライブをUSBメモリに生成します。
Bitlockerの回復キーも保存します。最近のWindows搭載PCはHomeでもBitLockerが有効になっています。セキュアで良いですね。 Microsoftアカウントに保存するだけでは不安ならしておいた方が良いでしょう。どうせ換装するので初期設定もロクにしてないのでデータ消えても構わないと言えば構わないんですが。
また高速スタートアップを無効化しておきます。こういう作業の前にはハードウェアを完全にシャットダウンしたいですし、どうせLinuxをデュアルブートする予定なので、高速スタートアップが有効になっているとNTFS周りなど色々と面倒なんですよね。
そして重要なポイントとしてUEFI BIOSの設定でバッテリーを無効化しておきましょう。バッテリーは危険物なので、分解前にはしておきたいですね。マニュアルにもしろと書いてあります。まあ今回の内容だと必須じゃないような気がしなくもないですが。一応誤って電源ボタンが作動しないとかはあるかもしれません。やってて損はないです。
ディスクのクローン
移す元も先もWestern DigitalのSSDなので提携公式ツールを使用してディスクのクローンを行います。別に他のツールでも出来るとは思います。お手軽だから選んだだけです。
WD 製品のソフトウェア、ファームウェア、およびドライバーからAcronis True Image for Western Digitalをインストールして、ディスクのクローンを行います。
SN770を適当にUSB接続出来るようにするケースに入れてクローンします。
使ったケースは以下のやつらしいですね。貰い物を流用したので正確には分からない。
クローン生成方法は手動を選択しました。パーティションのサイズはそのままにして、初期値である256GBはWindowsに割り当てて、 1TBの余りをLinuxに割り当てると丁度良いかなと考えたためです。
クローンの終了予定時刻が表示されるまで時間がかかりそうだと思ってトイレに行って水飲んできて戻ってきたらクローンが終わっていました。速すぎる。本当に終わったのか流石に不安になってチェックしましたが終わってたらしい。
私はUSB 3.1 Gen 2のことを舐めていたようですね。
交換作業
これに従って作業します。
ThinkPad T16 Gen 2 および ThinkPad P16s Gen 2 ハードウェア保守マニュアル
公式で分解マニュアルがあるのはとても助かりますね。
ネジは外れるタイプではなく、緩めるだけで外れないタイプになっています。私はネジをなくしやすいのでとても助かります。
ネジを緩めてケースの縁をずらして開くとこんな感じです。
シンプルで美しいですね。
右上のSSDを交換します。普通のデスクトップPCに接続するのと同じです。
ちょっとネジが異様に固くて、ネジ穴潰してしまったのかとヒヤヒヤしてしまいましたが、根気強くゆっくりと回すと外れました。
再起動
再起動するとWindowsのハードウェア変更検知すら走らず、そのまま利用できました。
感想
PS5のSSD追加の方が大変なレベルで簡単でした。
ThinkPadがプログラマに人気な理由の一つが分かりました。